言の葉#6 『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』 三上延

読了後の言の葉

あらすじ

 鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書にまつわる謎と秘密をまるで見てきたかのように解き明かしていく。

感想

 初心を忘れないように。というか、本に限らずその“モノ”自体が辿ってきた時間だったり、運命だったりは非常に価値があると思う。本と同じようにデニムや古着もその価値観が認められている。そのモノだけでなく、その物語を知るべきだし、好きになるべきだ。

 人間に対しても、同じことが言えたって良い。その人が今までどう辿ってきたかを理解することで、見えてくる一面もあるはず。そこを無視して、相手を理解しようとするのは、もったいない。

この作品の中で、強く惹かれた言の葉がこれ

「わずかな数しか作られなかった、人々の手を経た本がこんなに完璧な形で残っているのは奇跡だ。それが理解できないことの方が驚きだよ。本の中だけでなく、この本が辿ってきた運命にも物語がある―ぼくはその物語ごと手に入れたいんだ」 235頁5行目より

235頁5行目より

コメント

タイトルとURLをコピーしました